たたずまいを意識

8時起き。
筍の煮物を食べる。
春の味だ。

掘ったばかりの筍はえぐみがないらしい。
ただし、掘りたてでないとだめだそうだ。
掘りたてなら生で刺身のように食えるというが本当だろうか。
近所の竹林に真夜中ほっかむりして行ってみようか。
包丁と醤油片手に。

昼、ごく普通の中華屋で半チャンラーメン。
相席だらけの店だった。
二つ隣のおっちゃんが食っていたカツ丼がやけに旨そうだった。

夕方稽古。
雨が降っていた。
今回、衣装がスーツなので、たたずまいに気をつけている。
かしこまっているとも、リラックスしているともとれるような立ち方が理想。
台詞がなくても、その場にいて違和感がなく、なおかつ「あれ、いたの?」とも「やけに目立つなあ」ともとれるような存在のしかたを探している。
岸部一徳さんはそういう意味で凄いなあと思う。

稽古後、車中で平安寿子『グッドラックららばい』読む。
先日読んだ『あなたがパラダイス』が大変面白かったので読んでみたのだが、こちらも大変面白い。
母親が失踪した家の話。
残された姉の話が第一章で、妹の話が第二章。
視点の切り替えが明快。
「男、穫ってくる」
「ん、いっといで」
のやり取りには笑ってしまった。