第12回荒川市民マラソン

6時起床。
ご飯を1杯食べる。

家を出て途中のスーパーで水とおにぎりを買う。
おにぎりは途中で食べるつもりだった。

地下鉄の高田馬場駅で降りる。
時間がだいぶ早かったので、BIGBOXのエクセルシオールでコーヒーを飲む。

池袋で埼京線に乗り換え。
浮間舟渡は本日のみ快速が停車するようだった。
8時に駅到着。
トイレに行列が出来ていた。
こういうのを見ると、なぜかじわじわと焦りを感じてくるので、並ばずに公園のトイレへ。

いい天気だったが、空気は随分冷たかった。

8時30分に河川敷到着。
開会式が始まっていた。
昨年と同じく、どこかの吹奏楽団による演奏があった。
『世界に一つだけの花』を、裏のリズム一切なしで演奏していた。
和む。

ユニフォームに着替えてから荷物預かりテントへ。
荷物を預け、再びトイレの列に並ぶ。
寒いせいでトイレが近かった。

スタート地点に並んだのは、8時55分だった。
昨年のようなドキドキ感はなかった。
こうやって慣れていくんだろうな。

スタートの号砲がなってからしばらく、列は動かず。
それでも昨年より随分前の方にいたので、5分ほどしてゲートを通過できた。

5キロ地点で昨年と同じ、小学生のチアリーダー軍団が応援してくれた。
ペースはかなりゆっくりめ。
抜きたい人には抜いてもらい、抜かれたい人は抜くという感覚。
走っているというより、落ち着いた状態を維持するべく、瞑想しているような気分だった。

橋の下でサックスの練習をしている人がいた。
『荒城の月』をもの悲しげに吹いていた。

ウエディングドレスを着た女性ランナーがいた。
昨年もその格好で走っている人がいたが、同じ人だったかも知れない。
10キロ地点にさしかかる前にゆっくり追い抜いたが、あの格好で完走できるんだろうか。
(そんなに結婚するのがいやなのか?)
と昨年同様の疑問を思う。

10キロ地点を過ぎてから、またしてもトイレに行きたくなった。
迷いながら走るが、結局途中でトイレに飛び込む。
1分ロス。
だが、体が明らかに軽くなった。
我慢しながら走るよりは良かったと思う。

給水ポイントではまめに給水した。
どうせ量は大したことないのだし、出来る時にしておこうという考え。

糖分補給のためにレーズンがあった。
走りながらつかみ取るが、くっつき合っていたため、大量につかみ取ってしまう。
フルーツケーキ2本分は焼けるくらいの量だった。
戻すには遅いし、食べるには多すぎる。
もったいないが廃棄する。

折り返し点までは、終始落ち着いて走れたと思う。
(遅すぎるかな?)
と思わないでもなかったが、ペースを上げることで地獄が早まるのが怖かった。

折り返し点少し前で、俺より少し年上かと思われる熟女と併走。
彼女の呼吸はあえぎ声みたいで、非常に困った。
(そう聞こえる俺がおかしいのか?)
と思い、念のために1キロくらい併走したが、
(やはりこれは、知らない人が聞けば、あえぎ声にしか聞こえん)
と判断。
ペースをあげ、未亡人下宿を離脱する。

折り返し点のグロスタイムは2時間2分だった。
昨年と同じくらいか。
だとすれば、スタートが昨年より5分早かった今年は、随分ゆっくり走っていることになる。
大丈夫だろうかと不安になるが、30キロ地点までペースを維持する。

まだいけそうだった。

34キロ地点あたりで、このままのペースではグロスタイム4時間切りが難しいとわかる。
ペースもほんの少しずつ落ち始めていた。
気持ち、ペースを上げる。

35キロ地点のシャーベットコーナーはスルーする。
その直後にある坂。
昨年、やっとの思いで登った坂を、今年は走って無事登ることができた。
これは嬉しかった。

残り5キロを切ってから、筋肉が悲鳴をあげ始めた。
残り5キロを21分で走れば、グロスタイム4時間切りが出来そうだったが、とても無理そうだった。
が、昨年でいえば25キロ地点で感じた辛さを、今年は37キロ地点で感じたわけだ。
ここはもう少し頑張ってみるべし。
そう思い、ペースをほんの少し上げた。

これが地獄だった。
わずか5キロなのに、その長いことといったらなかった。
応援の声が耳に入らない。
筋肉は確かに悲鳴を上げているが、耐えられないレベルじゃない。
それなのに、ただただ、辛い。
理由もなく、ただただ、辛い。

頭の中身を辛さで真っ白にしながら、グロスタイム4時間3分でゴールした。
ネットタイムでは3時間58分。
4時間を超えたことが悔しく、4時間を切ったことが嬉しかった。
悔しさと嬉しさ、相半ばするゴールだった。

荷物を引き取り、河原で着替える。
エアーサロンパスの試供品をもらい、腿とふくらはぎにスプレーする。
効き目があったのか、歩くのは昨年より辛くなかった。

餃子の王将で天津飯と餃子を食べる。
途中、ストレッチをすることなくノンストップで走れたことは、とても嬉しい。
だが、思ったよりタイムは遅かった。

4時過ぎ帰宅。
シャワーを浴び、シューズの泥を落とす。
筋肉痛はあるが、関節の痛みはない。
これなら、1週間休めばまた走れるなあと思う。

寛ぎながら大相撲を見る。
朝青龍と白鵬が圧勝。
日馬富士は負けた。

夜、松寿司の押し寿司を食べ、ヱビスビールを飲む。
筋肉が本格的に痛くなるのは明日だろう。