6時起床。
ご飯を1杯食べる。
家を出て途中のスーパーで水とおにぎりを買う。
おにぎりは途中で食べるつもりだった。
地下鉄の高田馬場駅で降りる。
時間がだいぶ早かったので、BIGBOXのエクセルシオールでコーヒーを飲む。
池袋で埼京線に乗り換え。
浮間舟渡は本日のみ快速が停車するようだった。
8時に駅到着。
トイレに行列が出来ていた。
こういうのを見ると、なぜかじわじわと焦りを感じてくるので、並ばずに公園のトイレへ。
いい天気だったが、空気は随分冷たかった。
8時30分に河川敷到着。
開会式が始まっていた。
昨年と同じく、どこかの吹奏楽団による演奏があった。
『世界に一つだけの花』を、裏のリズム一切なしで演奏していた。
和む。
ユニフォームに着替えてから荷物預かりテントへ。
荷物を預け、再びトイレの列に並ぶ。
寒いせいでトイレが近かった。
スタート地点に並んだのは、8時55分だった。
昨年のようなドキドキ感はなかった。
こうやって慣れていくんだろうな。
スタートの号砲がなってからしばらく、列は動かず。
それでも昨年より随分前の方にいたので、5分ほどしてゲートを通過できた。
5キロ地点で昨年と同じ、小学生のチアリーダー軍団が応援してくれた。
ペースはかなりゆっくりめ。
抜きたい人には抜いてもらい、抜かれたい人は抜くという感覚。
走っているというより、落ち着いた状態を維持するべく、瞑想しているような気分だった。
橋の下でサックスの練習をしている人がいた。
『荒城の月』をもの悲しげに吹いていた。
ウエディングドレスを着た女性ランナーがいた。
昨年もその格好で走っている人がいたが、同じ人だったかも知れない。
10キロ地点にさしかかる前にゆっくり追い抜いたが、あの格好で完走できるんだろうか。
(そんなに結婚するのがいやなのか?)
と昨年同様の疑問を思う。
10キロ地点を過ぎてから、またしてもトイレに行きたくなった。
迷いながら走るが、結局途中でトイレに飛び込む。
1分ロス。
だが、体が明らかに軽くなった。
我慢しながら走るよりは良かったと思う。
給水ポイントではまめに給水した。
どうせ量は大したことないのだし、出来る時にしておこうという考え。
糖分補給のためにレーズンがあった。
走りながらつかみ取るが、くっつき合っていたため、大量につかみ取ってしまう。
フルーツケーキ2本分は焼けるくらいの量だった。
戻すには遅いし、食べるには多すぎる。
もったいないが廃棄する。
折り返し点までは、終始落ち着いて走れたと思う。
(遅すぎるかな?)
と思わないでもなかったが、ペースを上げることで地獄が早まるのが怖かった。
折り返し点少し前で、俺より少し年上かと思われる熟女と併走。
彼女の呼吸はあえぎ声みたいで、非常に困った。
(そう聞こえる俺がおかしいのか?)
と思い、念のために1キロくらい併走したが、
(やはりこれは、知らない人が聞けば、あえぎ声にしか聞こえん)
と判断。
ペースをあげ、未亡人下宿を離脱する。
折り返し点のグロスタイムは2時間2分だった。
昨年と同じくらいか。
だとすれば、スタートが昨年より5分早かった今年は、随分ゆっくり走っていることになる。
大丈夫だろうかと不安になるが、30キロ地点までペースを維持する。
まだいけそうだった。
34キロ地点あたりで、このままのペースではグロスタイム4時間切りが難しいとわかる。
ペースもほんの少しずつ落ち始めていた。
気持ち、ペースを上げる。
35キロ地点のシャーベットコーナーはスルーする。
その直後にある坂。
昨年、やっとの思いで登った坂を、今年は走って無事登ることができた。
これは嬉しかった。
残り5キロを切ってから、筋肉が悲鳴をあげ始めた。
残り5キロを21分で走れば、グロスタイム4時間切りが出来そうだったが、とても無理そうだった。
が、昨年でいえば25キロ地点で感じた辛さを、今年は37キロ地点で感じたわけだ。
ここはもう少し頑張ってみるべし。
そう思い、ペースをほんの少し上げた。
これが地獄だった。
わずか5キロなのに、その長いことといったらなかった。
応援の声が耳に入らない。
筋肉は確かに悲鳴を上げているが、耐えられないレベルじゃない。
それなのに、ただただ、辛い。
理由もなく、ただただ、辛い。
頭の中身を辛さで真っ白にしながら、グロスタイム4時間3分でゴールした。
ネットタイムでは3時間58分。
4時間を超えたことが悔しく、4時間を切ったことが嬉しかった。
悔しさと嬉しさ、相半ばするゴールだった。
荷物を引き取り、河原で着替える。
エアーサロンパスの試供品をもらい、腿とふくらはぎにスプレーする。
効き目があったのか、歩くのは昨年より辛くなかった。
餃子の王将で天津飯と餃子を食べる。
途中、ストレッチをすることなくノンストップで走れたことは、とても嬉しい。
だが、思ったよりタイムは遅かった。
4時過ぎ帰宅。
シャワーを浴び、シューズの泥を落とす。
筋肉痛はあるが、関節の痛みはない。
これなら、1週間休めばまた走れるなあと思う。
寛ぎながら大相撲を見る。
朝青龍と白鵬が圧勝。
日馬富士は負けた。
夜、松寿司の押し寿司を食べ、ヱビスビールを飲む。
筋肉が本格的に痛くなるのは明日だろう。