7時半起き。
喉が痛かったのですぐにうがいをする。
いくらご飯と豚汁を食べる。
『海辺のカフカ』上巻読了。
<カラスと呼ばれる少年>の<カラス>とは、<コロス>のことではないか?
舞台劇を想定して読むとそう思えてくる。
午前中、金曜日に出たエラーを直し、週報をメールする。
隣で議論があると耳を傾け、自分たちに関係のある事柄かどうかを見極めたりする。
ツールがどうこうという段階ではないので、出る幕はあまりない。
昼、銀行で金を下ろす。
随分寒くなったと思う。
落ち葉が舞っていた。
今週あたり絵画館前の銀杏並木を見にいってみようか。
昼過ぎから雨。
見るからに冷たそうな雨だった。
空は絵の具で重ね塗りしたような厚い雲に覆われていた。
ブラインドを下ろすと、午後3時なのに日が沈んだ時みたいに暗かった。
5時半に仕事を終える。
買い物をして6時半帰宅。
豆腐と椎茸で、豆腐ハンバーグを作る。
タマネギを炒め、水を切った豆腐とパン粉、刻んだ椎茸を混ぜ、フライパンで焼く。
別の鍋に甘酢の醤油ダレを用意しておき、焼けたハンバーグをつけ込む。
焼き方が難しい。
大根餅のように、つなぎに上新粉でも入れれば良かったかもしれない。
平行して作った肉じゃがと共に夕食。
大相撲で63連勝中だった白鵬が稀勢の里に負けた。
負けた時の白鵬が好きだ。
物心つく前に親から引き離され、博士のもとで秘密のトレーニングを積み、一切の情愛から遠ざけられ、氷の心を持つ殺人力士として育てられた白鵬。
そんな彼に勝つにはどうすればいいのか?
力か? 否!
技か? 否!
愛だ。愛しかない。
負けることで白鵬は愛を知るのだ。
「アイ…コレガ…アイ…ナノカ…?」
「そうだよ、ムンフバト・ダヴァジャルガル(本名)」
「ナンダカ…アタタカイコトバダ…」
忘れかけていた人間の感情が戻ってくる。
負けた時の白鵬は、そんな表情を浮かべるから好きだ。
もちろん白鵬の脳は最終回まで博士にコントロールされている設定だから、翌日になるとまた殺人力士として、情け容赦なく相手力士を左上手に仕留め殺すのだ。
そんな時の白鵬は、人間じゃないから近づいてはいけない。
風船を持った子供が近づいたら、その風船を割るだろう。
子供は泣くだろう。