頭が消えた

朝、頭がなくなった夢を見た。
洗面所に行き鏡を見ると頭髪のある部分がそっくりそのままなくなっている。
つまり、自分の顔が味噌汁椀のようなフォルムになっている。
(こりゃあ困ったな。髪の毛が薄くなるという以前に、気色悪くて人前に出られないぞ)
そう思いながら手を頭部に持って行くと、椀のへりにワカメがへばりつくのと同じように、数本の髪の毛が頭のうちからはみ出ていた。
(もしかすると今俺は、脳みそがむき出しになっているんじゃないだろうか)
(とりあえずサランラップでふたをしよう)
台所に戻りサランラップを探すと、今年の1月に捨てたはずのステンレス鍋の蓋が床に落ちていた。
(捨てたんじゃなかったっけ?)
拾ってみると、それは自分の頭にかぶせるのにちょうど良いサイズに思われた。
恐る恐る蓋を頭にかぶせると、熱い鉄板で水が蒸発したような音がして、そのまま取れなくなってしまった。
同時に、頭の中で誰かの声が聞こえ始めた。
「さあ、いよいよ煮込みの開始だよ。テーン、ナイン、エイト…」
昔、ラジオで「全日本歌謡選抜」をやっていたアナウンサー、小川哲也そっくりの声だった。
ゼロまでいったら自分の脳が大変なことになってしまう。
なんだか熱くなってきたような気がする。
早く取らないと。

あせりもがいて目を覚ますと、直射日光がつくる日だまりの中にいた。
暑かった。
布団を干し、洗濯機を回し、かんたんに掃除をしてから、コーンフレークで昼ご飯を食べた。

4時半に外出。
王子へ。
宇宙キャンパスの公演観劇。
隣の席に、FEVER DRAGONの小田さん。
久しぶりに話をした。
昨年、仕事の関係で四国に行っていたらしく、それにまつわる話など。

男の中のある色々な性格要素を各役者が演じるスタイル。
ウディ・アレンの映画『Everything you always wanted to know about sex』における「射精のメカニズム」と同じといえば同じ。
「11人いる!」の要素を入れると、どうなっていたろうか。

終演後、各メンバーに挨拶する。
柳瀬君、またやせていた。
「バイト帰りに酒飲まないとやせましたね」
一方で肥え友の真弥君は、肉感パラメータが2つほど上昇していた。
「柳瀬君やせたよね」
「ええ、デブの風上にも置けませんよ」
「もう一人のハジメちゃんは?」
「彼は、まだお腹ぷっくらでした」

二人で柳瀬君を校舎の裏に呼び出して、ヤキを入れる映像を撮りたいものだ。
学生服姿で。
真弥君にお腹を軽く殴られて『ウッ…』っとうずくまる柳瀬君。
次に真弥君はハジメちゃんのお腹を殴るが、ぽよんぽよんとはじかれる。
二人は言う。
「見ろ、俺たちはそんなパンチじゃ効かないはずだろ」

妄想を置き去りにし、劇場外へ。
小田さんと少しだけ話の続きをして別れる。

買い物をする。
そういえば柿を食べていなかったと思い、一つ買う。

9時過ぎ帰宅。

『行人』読み進む。

柿を食べる。
好みの固さだった、

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