様々な空腹感

体をリセットするために、きちんと3日間ファスティングをすることにした。
頭をしゃきっとさせる目的もある。

お昼前に最初の空腹感がきた。
お腹が鳴り、頭の中は食べたい料理のイメージで満たされた。

お昼を過ぎるとお腹は落ち着いた。

夕方に二度目の空腹感がきた。
最初のよりきつくはなく、すぐに収まった。

仕事を定時にあがり、6時に帰宅。
大根おろしとだし汁を混ぜたものを飲んだ。

夜8時過ぎに三度目の空腹感がきた。
午前中に感じたものとは違っていた。

ファスティングをすると、空腹には様々な種類があることがわかってくる。

午前中に感じた空腹は、生きるために必須のものではないだろう。
にもかかわらず、一番キツイと感じた。
麺類、丼物、カレーライスを、がっつり食べたいと思った。
禁断症状に似ていた。

夕方、二度目に感じた空腹感は、
「今日はまだ食物が下りてきていませんが、ご主人さま、どうかなさいましたか?」
と、胃袋が意識に注意を促すような感じだった。
食べたいものは思い浮かばなかった。

三度目の時は、甘いものが食べたいと思った。
体に残っていたエネルギーをあらかた燃やし尽くしたからだろう。
そしてこの空腹感は、我慢するのが一度目よりも容易だった。

ここひと月あまりの食生活は、一度目の空腹感によって決まっていた。
だから、炭水化物が多かった。
生きていく上で必要不可欠の栄養素だが、摂取する際、おもに穀物や糖類をもってすることに、去年あたりから疑問を感じている。
米や麦、砂糖は、栽培や加工といった手段を経由している。
自然界にある食べ物をそのまま食べるよりも、摂取効率が高い。
人類が農耕を覚えた結果の産物だが、本質的には、集団が生き残るための、食料危機と隣り合わせの方法だろう。
それが、生産と流通が極限までに洗練された現在においては、奢侈の手段となっているように思える。
空腹感が禁断症状と似たようなものになっているのがそのせいだとすれば、自分の体に時々飢餓の状態を思い出させるのは、炭水化物中毒の治療行為になるのではないか。

先週までやっていた週一のファスティングは、体調を整えるためには良かったかもしれないが、中毒が治癒するところまではいかなかった。
今回は回復食まできちんとコントロールして、正常な食欲を取り戻したい。

12時過ぎ就寝。