忘れていいのは結果

5時に起きると大雨だった。
走らず二度寝し、朝飯を食べ、地下鉄で仕事に行く。
走れなかったことと、色々な状況が変わらず足踏みしている感覚があるのとで、気分は良くなかった。
人がイライラするその入り口に立ち、源泉を覗き込んでいるみたいだった。
つまるところ、人は変化がないと意気阻喪するということではないか。

昔話をひとつ。
高校に入ってすぐ、勉強を一切やりたくないという状態に陥った。
脳を学校の勉強に使うのがしんどかった。
それで、ろくに勉強もせず定期テストを受けたら、クラスのビリを争う点数を取ってしまった。
そんな状態が高校2年まで続いた。
3年になった時点で、このままではとても大学に行けそうにないとわかり、受験を視野に入れて勉強を始めたのだが、2年サボったツケを払うには、夏休みを使って巻き返すしかなかった。
それで、高校3年生の夏は、7月頭から8月終わりまで、1日10時間机に向かった。
9月、最初の古文の授業で小テストがあった。
6月は60点台。
よし、90点台目指してやる。
自信満々で受けた。
そしたらなんと、20点台だった。
勘違いでもなく、ケアレスミスでもなく、自信満々で回答して、20点。
がっかりした。

ただ、受験の5ケ月前だったので、気を取り直すことができたのと、自分はまだまだ足りないと思い知ることが出来たのは、結果的に良かったと思う。
いいタイミングの挫折感だった。

結果は忘れた頃にやってくる。
わかっちゃいるけど、結果を忘れるのは難しく、努力を忘れるのは易しい。
変化を感じないことによる意気阻喪は、何もかも忘れたい気持ちにさせる。
忘れていいのは結果だ。

夕方、梅雨と低気圧での不良解消のためカイロへ。

8時帰宅。
身体が軽くなったと同時に、気持ちは緩んでしまったようだ。
ふわふわとした心地で1時過ぎ就寝。