「ファーゴ」ひっさびさに観る

8時半起き。水耕栽培の様子をチェックする。2本目のきゅうりが大きくなってきた。明日の朝収穫できるかもしれない。トマトは第一花房の実が地道に育っているが、他の花は受粉しているのかよくわからず。ただ、去年までの経験からいうと、実らない花はすぐ落花する印象がある。まだ5月なので焦っても仕方ないが、育ち方は6月下旬くらいなので、つい気になってしまう。今年は30個を目指しているが、うまくいくだろうか。

自転車で初台へ。先週多摩湖に行った時はハムストリングスを意識せずに漕いでいた。翌日新宿まで漕いだ時は少し意識するようにした。昨日ママチャリに乗った時も意識した。今朝は前よりも漕ぐのが楽になっているような気がした。気のせいかもしれないが。

20分かからなかったので、コンビニでコーヒーを飲み、しそ納豆巻きを食べる。納豆巻きは大好きなのだが、家で作るのは面倒だ。納豆ご飯と違うのは、酢飯であるところだ。ご飯を炊いたら酢飯にして、焼き海苔と一緒に食べれば同じ味がするかもしれない。
酢飯、長いこと作っていない。数年前にいくらの醤油漬けを仕込んだ時にいくらご飯用に作ったのが最後だ。引っ越してから近所のスーパーで筋子を見かけなくなった。去年は芝居が終わってから仕込もうと待ち構えていたのだが、どのスーパーに行ってもなかった。11月は出回る季節だと思っていたのに。品不足だったか。それとも、鮭は高円寺に遡上してこないのか。荻窪には売ってたのに。

9時半から仕事。ミーティングの準備をする。

昼、コンビニ食。トムヤンクンヌードル、スパイシーチキン、大根サラダ食べる。
『うほほいシネクラブ』読む。小津安二郎映画が観たくなった。

午後、資料印刷をしてからミーティング参加。色々前倒しできそうな展開になってきた。

3時過ぎ、集中力とやる気がなくなる。その辺りでいつも事切れる。

昨日観た「ザ・フロント」でヒッキーをを演じたゼロ・モステルのことを思い出す。ホテルにチェックインし、ルームサービスを頼み、ご機嫌な様子でボーイにチップを渡し、鏡を見て身繕いし、画面右側に消える。窓の開く音、雑踏の音。カーテンが揺れて画面右側に映り込む。飛び降りたのだ。悲惨な場面なのだが、実にいい芝居だった。他に、ステージで歌う場面も良かった。
1976年公開だから、主演のウディ・アレンは映画監督というよりもコメディアンとして名が通っていた。新旧コメディアンの共演映画だったのだ。
ゼロ・モステルは「屋根の上のバイオリン弾き」で、テヴィエを演じた人だった。日本版は森繁久弥だ。

「ブロードウェーのダニー・ローズ」も思い出した。売れない芸人を世話するダニー。世話する元売れっ子歌手の感じは、ヒッキーの感じと似ていた。
「ダニー・ローズ」はいい映画だった。クリスマスを祝う場面で、心が温かくなったのを覚えている。録画したビデオがあったはず。それをDVDに焼いたはず。それをPCに取り込んだはず。でも借りた方が画質はいいはず。

6時上がり。雨だった。20分で帰宅。しっかりと濡れてしまった。風呂に入る。

唐揚げとキャベツを夕食に食べる。

「ファーゴ」観る。15年ぶりに観た。犯人役にスティーブ・ブシェミが出てきて、ほっとする。フランシス・マクドーマンドは当時40歳手前。ノーメイクなのか、実年齢の感じでありのままやっていて、実に愛おしい。夫のノーム、どこかで見た顔だと思ったら、「グラン・トリノ」の床屋のマーティーだった。そうか。15年前はまだ「グラン・トリノ」は撮られていなかったのだ。
陰惨な殺人事件と対照的に、夫婦の生活は平凡で地味だ。そして、とても幸せそうだ。
「ビッグ・リボウスキ」でも、ボーリング場に集う人々が幸せそうに見えた。どちらも狂言誘拐ものだ。他に共通しているのは、ちょい役の役者が「いい顔」ぞろいということ。「ファーゴ」は、娼婦の二人にウエイトレス。「ビッグ・リボウスキ」ならば、スーパーの店員に、作家の息子。

ふと気になって、「パルプ・フィクション」の、オールディーズ趣味レストラン場面を再生する。シェークが5ドルのところ。スティーブ・ブシェミがバディ・ハリーの眼鏡をかけて出てきた。よく見ると確かに彼だった。