昭和四十年代の徴兵忌避者

6時起き。朝飯に焼き芋を食べた。オーブン160度で2時間焼いたら、皮から蜜が溢れてべとべとになった。饅頭よりも甘くなっていた。

水耕トマトの様子を見た。色あせてきたがまだ枯れていない。そして、花がまた咲き始めている。寒さの峠はあと三週間で越えるはず。頑張ってくれ。

飲み誘いのメールが来た。すでに確定した飲みもある。今年は1月3日以来酒を飲んでいない。臓器は外飲み上等といきってる。
ノンアルコールビールも飲んでいない。あれは、運転があるなど、飲みたくても飲めない人が代用品として飲むものだ。飲むまいと思っている人が飲むと、ビールへの渇望がかきたてられ、かえって良くない。

昼、ファミマでカップ麺とフライドチキン食べる。

『笹まくら』読む。時代設定は昭和四十年代。徴兵忌避者浜田が同世代の者に対して抱く複雑な思いは、自分が英雄的な勇気でもって兵役を拒んだのではないと思っているために生じている。軍隊生活を経験した者たちは、戦争に加担した罪悪感よりも、同胞意識を強く持っている。戦争は終わっても、徴兵忌避者は彼らから見て裏切り者のように映る。
終戦時に二十代だった者たちが四十代になっている時代だから、そうだったろうなあと思う。
誰もが兵役に疑問を持たなかったのは、当時としては当たり前のことであったが、当たり前のことだと数千万人が思ってしまった結果が、国土の焦土化と敗戦であったのだから、今の時代においても、当たり前だと思っていることの中に、たくさんの危険が潜んでいると思う。当たり前という言葉は弱い。常識、と言い換えたほうがいい。

夜、実家へ。出品していた雑誌が落札されたので、発送するためだけに帰った。

喉がいがらっぽくなってきたので、夕食を食べてからすぐに寝た。