カニ味噌に身をつける

4時半起き。腹が空いていた。
ブログ更新と荷物の整理をし、7時に食堂に降りた。普通のビジネスホテルの朝食だった。

8時チェックアウト。

能取岬へ。

人っ子一人いなかった。
9時過ぎ頃、何台か車がやってきた。映画の撮影かと思ったが、ゴミ拾いの作業員達だった。

9時50分、「カネ活渡辺水産」へ。
店所有の漁船で獲ったカニを売る店だった。買ったカニをその場で茹でてもらい、店内で食べることができるというので、予約をしておいた。
茹で時間に20分ほどかかったので、毛ガニやタラバガニの水槽を覗いて時間をつぶした。水槽に説明書きが張ってあった。毛ガニの雌は獲ると漁師でも逮捕されるらしい。
20分経つと、切り分けられたカニがテーブルに運ばれてきた。カニ用はさみを使うと簡単に殻をむくことができた。なにもつけずに食べ、カニ酢につけて食べた。
カニ味噌はたっぷりあった。身をこれにつけて食べてみた。身はあっさりとしてほのかに塩味がついており、これに味噌の脂と旨味が絡みつくと、ほかに味つけはいらないと思った。

30分、無言の時を過ごし、カニ味噌の缶詰を買って店を出た。11時だった。

11時半、網走監獄博物館へ。実際の建物を利用したテーマパークで、なかなか見所があった。
あちこちに囚人と館主の人形が立っていた。よくできていたが、間に合わせにマネキンを使っているのもあり、女性の顔にヒゲをくっつけ、看守の服を着せていた。

1時前に出所。
摩周湖に向かった。

雲行きが怪しくなってきた。摩周湖への山道を登る時、雨が降り始めた。

2時過ぎ、摩周湖第一展望台着。
湖面には氷が張っていた。

すぐ、阿寒湖に向かう。
阿寒湖畔の「奈辺久」で昼飯をとるつもりだったが、ルートを間違え、予定より遅くなった。
3時半阿寒湖着。車を止める場所が見つからず、セイコーマートに止め、コーヒーを買った。

「奈辺久」には Closed の札がかかっていた。ランチ時が終わったためか、それとも今日は休みなのかわからない。
残念だったが、その分湖畔を見る時間が増えた。

阿寒湖もまた、氷が張っていた。氷を割りながら観覧船が運行していた。
寒かった。吐く息が白かった。阿寒湖周辺の気温は北海道の中でも低い方らしい。なるほど、これがそうか、と思った。

車に戻ると4時だった。腹が空いていた。しかし車の返却時間まで2時間もなかったので、空港に向かうことにした。

5時ちょうどにレンタカー着。返却し空港へ。搭乗手続きを済ませ、荷物を預け、ロビーの喫茶コーナーでカレーライスを食べ、ビールを飲んだ。1杯で酔いが回った。

6時40分の便で東京へ。
土井善晴『一汁一菜でよいという提案』読む。

8時10分羽田着。予定より10分以上早かった。コートが邪魔だった。特に必要なかったと思う。一番寒かったのは阿寒湖にいる時だったが、ちょっと観光するくらいなら着なくても平気だった。

『一汁一菜でよいという提案』読了。料理の本ではなく、一汁一菜という暮らしの形を通して生き方を見つめ直せば人生は豊かになるという提案で、土井さんの思想をあらわしたものだった。飾らない味噌汁の写真が載っていて、どれもこれも美味しそうだった。

10時帰宅。シャワーを浴び、カップ麺を食べ、ビールを飲んだ。

水耕栽培の様子を見る。3月中に咲いた花は実をつけることなくしぼんでしまった。上と下の葉が小さいせいかもしれない。
茎の上の方には他にも花が咲いており、つぼみもたくさんついている。そろそろ誘引の調整をしなくてはと思った。

12時前就寝。