ここではないどこかへの希求

朝、6時過ぎ起き。
ブログ更新を少しやる。

朝飯にバナナミルクとフルーツグラノーラ。

自転車で現場へ。

既存ツールのテストを鼻歌交じりにやっていたら、基地さんがきて新ツールの機能追加を依頼してきた。そっちの方が面白そうだったのでテストを切り上げた。

昼、カップ麺と昆布の惣菜食べる。

SQLの勉強少しする。

午後、機能追加の依頼作業をする。作りながら、実は面倒くさい内容であることに気づいた。書式とレイアウトが関わるためだ。位置を指定してひとつずつ出力するのは非効率的すぎる。どうしたものか考え、結局先にテーブルに対してレイアウトと同じデータを作成し、列並びのキーを定め、一気に出力する方式にした。

夕方、雨が降りそうだったが、西方向に漕いだら雨雲を出し抜くことができた。サミットで買い物する。ベーコン、十枚切り食パン、ポテトチップス、ジャワカレー買う。

Amazon Prime ビデオで『新宿アウトロー ぶっ飛ばせ!』を見た。成田三樹夫が敵対する用心棒役で出ていた。素晴らしい悪役ぶりだった。
ラスト、渡哲也と原田芳雄がヘリコプターで飛んでいくところは、公開された1970年という時代の空気感が出ているのだと思う。若者はみんなああやって、ここではないどこかへ行きたがっていた時代だったのではないか。
よど号ハイジャック事件も1970年に起きた。ここではないどこかへの希求が起こした事件と簡単に言ってしまうのは言いすぎだろうか。

二十年くらい前だったと思うが、東京都の港湾地区に船を不法係留していた男性をテレビのニュースで見た。彼は区の職員に立ち退きを迫られると、飼っていた犬たち共々船に乗り込み、「さあ、出発だ!」と叫んで沖に出て行ってしまった。
そのまま東京湾を南下して外海に出て行けばロマン溢れる展開なのだけど、船はそのあと対岸にたどり着いただけで、そこで隣の区の職員に捕まってしまったという。江東区から港区へ斜めに渡る程度の移動だったのだ。
たぶん、あのおっさんは、1970年前後に二十代の学生とかだったのだろう。で、ここではないどこかへの希求をかつて抱いた経験があり、それを具象化した唐十郎のテント芝居なども見てきたのだろう。だから、劇の最後で紅テントの背後が開き、ずっと向こうに去っていく役者たちに自分を見立てて、海の向こうへ去って行こうとしたのだろう。犬たちをのせて。
それは、こちら岸から見ればスペクタクルショーに見えたかもしれないが、向こう岸にとってみれば、出番を終えた役者を迎え入れる楽屋だ。
「おい、なんか船きたぞ」「おっさんが犬のせてるぞ」