7時起き。朝飯に、ご飯、鰆の西京漬け、唐揚げ。
午前中、休み中に来ていたメールの返信をした。新しい作業は特になし。
西加奈子『さくら』読む。
土曜日に読み始めて、すぐに違和感を覚えた。本当に女性作家が書いたものだろうかと思った。メディアに出る本人とは別に、書いている人が別にいて、チーム・加奈子として作品をリリースしているんじゃないか?
著者のプロフィールを読む限り、そんなことはあり得ないと思うが、疑いの念が消えない。
『存在と時間』5巻読み始める。
天気予報と潮位表を調べた。
気温は低めだが、風速は1メートルと微風だったので、今日もシーバス釣りのために実家に帰ることにした。
夕方6時半、実家帰宅。夕食に『田』のとんかつとエビフライを食べた。
7時に実家を出る。旧江戸川の雷公園エリアに向かった。
堤防上に自転車を止めた。昨日よりたくさんの自転車が止まっていた。
果たして、河原に下りると、アングラーが30メートルくらいの間隔で並んでいた。
工事をしており立入禁止の札がかかっている柵まで歩いてみたが、入り込めそうな隙間はなかった。この分では浦安橋方面や河口も満員だろう。
昨年の秋から毎週毎週通ってきたのに、肝心の今日という日に釣り場に入れないとは、なんと理不尽なことかと思ったが、こういう日は日没前からポイントに入るのが本来のあり方なのだろう。のんきに『田』のとんかつに舌鼓を打ち、地元民の余裕をぶっこきつつ、DA PUMPの『U.S.A』など口ずさみながら、のんびり自転車をこいで釣り場に向かうオレみたいな奴に、釣りをする資格はないのだ。
代わりの釣り場を検討した。
選択肢として頭に浮かんだのは、旧江戸川の浦安側、荒川河口、中川だった。浦安側はたぶん同じくらい混んでいるだろう。荒川は釣り場が広大なのでさすがに隙間は見つけられるだろうが、経験が乏しい場所なので不安だ。となると、行った回数が一番多い中川が適切のような気がした。
清砂大橋に向かって3キロほどの道を自転車で移動した。思ったより早く中川に着いた。釣り場としてはいつも空いているポイントだが、さすがに今日は何人か先客のアングラーがいた。
東西線の鉄橋から200メートルほど上流に陣取った。すでに満潮時刻を迎えていたが、川の流れはまだ穏やかだった。タックルの支度をしていると、上流側に一人アングラーが入った。「隣、よろしいですか?」と声をかけてくれた。礼儀正しい人だった。
エリア10、コモモ、マニック、ワーム、サスケSS、スタッガリングスイマーを投げた。最初にエリア10を投げた時、コツコツ、という反応があったが、それだけだった。
8時半を過ぎても流れは穏やかなままだった。満潮から1時間経ったのに、水面に浮いたゴミはゆっくりと上流に向かって流れていた。いつもは恐ろしく流れが速い川なのに、今日は様子が違っていた。上流の水門が閉じているなどの事情があるのかもしれない。
9時を過ぎた頃からバチが抜け始めた。ルアーを引くとフックにバチが引っかかるようになった。それを取り、投げ、引いてはまた取るの繰り返しになった。水面をライトで照らしたわけではなかったが、おそらくうじゃうじゃとバチが漂っているのだろうと思った。
そして、水面は穏やかなままだったが、流れはいつの間にか下げており、漂流物はかなり速い速度で下流に流れていた。
水面にボイルはなかった。バチは抜けてもシーバスはあまりいないのかもしれなかった。マニックだったかスタッガリングスイマーだったか忘れたが、どちらかを正面から上流30度くらいのところに投げて引いている時に、コツンという反応があったが、合わせてものらなかった。
挨拶をしてきた上流側の青年は、9時台に一尾釣れていたようだった。近くに寄って確認はしなかったが、水音が聞こえ、ネットを使う動きと河岸でライトを照らす動きが見えた。計測していたのだと思う。
10時になったあたりで手が冷たくなってきた。風がないので昨日よりははるかに釣りやすかったが、釣行時間が2時間を超えるとさすがに体も冷えてきた。
結局、一匹も釣れずに10時過ぎに納竿した。自転車のところに向かって歩く途中、下流側にいたアングラーのそばを通った。その人は計測用のメジャーを片付けていた。つまり、使ったということじゃないか? 釣れたということじゃないか? すると、オレの両脇にいた人はちゃんと釣って、オレは釣れなかったということじゃないか?
帰宅し、風呂に入り、ツイッターなどで旧江戸川が今日はどうであったかを調べた。行けば釣れるお祭り状態だったらしい。一方、中川は魚がいないようだった。
畜生、と思い、侮蔑用途の言葉を思い浮かべ、眉間にシワを寄せてベロを出した。グーにして立てた中指を天空に向け、親指を立てて何度も地獄方面を指し示した。