4時起き。
赤くなったトマトを13個収穫する。トータル46個となった。
収穫スタートは今月上旬だった。中型トマトが思いのほか小さかったので、収穫数にこだわる気分ではなくなっている。
茎と葉は昨年の経験が生かされすぎ、最近の快晴続きで、自分史上最大規模で成長してしまった。そのせいで、昨日は一日で50リットル以上もの水を補給することになった。今年は給水タンク20リットル分溶液が増やしたというのに、焼け石に水状態だ。これ以上育ったらヤバイ。
何ヶ所かで葉が枯れていた。水質悪化によるものだとすると、根本から全体に広がっていくことが懸念される。そうでないことを祈るのみ。
朝飯に、ご飯、納豆、きゅうり、トマト、力士味噌。
7時45分に家を出る。
午前中、ストーン氏が別のところに出しているメールを見た。昨日修正したツールでお上に見せるシート作成はうまくいったらしい。
昼前、オオトリさんが別件の依頼をしにきた。ソースは違うが、ストーン氏がしてきた依頼と、コンセプトは同じだった。ようがす、と答え、作業に取りかかる。
昼、『ふくの鳥』でメンチカツ定食。かわいらしい店員さんがいた。
午後、オオトリツールを作り、3時過ぎにアップデートを済ませる。
夕方、西葛西へ。
6時、実家帰宅。夕食に冷やし中華。
食べる前にひと顛末あった。
茹でた麺を母が洗い桶に入れてジャバジャバ洗っていたので、やめてくれといい、自分の分を茹で直した。理由は、洗い桶が汚いからである。
いつもきれいにしているなら、まあ、わからなくもない。昔なら、父がいてオレがいて妹がいたから、食後すぐ洗い物をしないと食器が回らなかったから、洗い桶は今よりもきれいだったろう。
だが、今では、食器を放り込んだままひと晩放置するような使い方をしているので、表面にはところどころに茶色のシミがついている。
今日、帰宅して台所を覗くと、洗い桶にはコップと食器が入っていて、水は濁っていた。この状態なら洗い桶で麺を洗うことはあるまいと安心して自室に戻り、着替えて居間に戻った。すると台所から麺を洗う音が聞こえてきた。覗くと、母がジャバジャバ音を立て、洗い桶で麺を洗っていたわけだ。
洗い桶はきれいに洗ったと母は言う。だが、直前まで食器をつけっぱなしにしていた洗い桶でそれをやられると、ものすごくイヤな気分がする。
そういうことを母がするのは、台所スペースが心理的に自分の一部になっているからである。自分の湯飲みに入れ歯を入れても、洗えばその湯飲みでまた茶が飲めるという感覚だ。だが、飲めるのは本人だけである。オレはその湯飲みで茶を飲みたくない。
洗い桶も同じことだ。
オレは、鮭の皮とか食べ残しのおしんことか味噌汁の残りとかそういうのを一切合切洗い桶に放り込み、ひと晩ほったらかしにされている洗い桶の状態を何年も見てきている。
洗い桶に洗い物を入れてほったらかしにするのを、大目に見るとする。
しかし、母はその状態で張ってある水に、使った菜箸の先っぽをちょんちょんとつけて洗ったことにしてしまうことがある。
今年の1月にその現場を見てしまった。実家の菜箸の先っぽが、どれも黒ずんでいる理由がわかった。
翌日、新しい菜箸を買ってきて古いのを捨てた。半年経ったが、新しい菜箸の先っぽはまた黒ずんできている。たぶん、オレが見ていない時に、ちょんちょんをやっているんだろう。
84歳の母に、そういう習慣をあらためるように言っても、ずっとそうしてきたのだから、変えさせるのは無理だ。
かといって、そのようにして出された冷やし中華やそうめんを食べるのはイヤだ。
ならば、冷やし中華が食べたいなどと、母に頼まなければいいのである。第一、オレは別に母に作ってもらえなくても、自分の飯くらい自分で作れるし、自分で作ったほうが母が作るより、もはや美味い。
7時、旧江戸川へ。
雷公園前の『うひょーゾーン』でシーバス釣りをする。着いた時はまだ明るかったので、VJ-16を投げた。続けてサイレントアサシンを投げた。反応はなかった。
ルアーをダイソーシンペンに替えた。今日はシンペンを徹底的に投げるつもりだった。理由は、昨今の旧江戸釣り事情によるものである。
昨年、ワンド下流から送電線までの1キロほどが堤防工事のために封鎖された。このため釣り場は狭くなり、釣り人の密集度が上がった。となると、シーバスへのプレッシャーは例年よりも強いものとなっているだろう。
となれば、どうせ同じ釣り場に通うなら、スレに強いシンペンをとことん投げて、コントロールに習熟したほうがいいと思った。
シンペンを上流側に投げ、ルアーが水平に泳ぐほどの速度を意識しながらルアーを引いた。時計を見つつ、1秒で1回転、2秒で1回転を試した。2秒だと底をすってしまうようだった。
ボイルは時々見られたが、前回来た時のような派手なボラジャンプはなかった。しかしシーバスがベイトを吸い込むような音が聞こえたので、たぶんいるんだな、と思った。
ルアーをスタッガリングスイマーに替え、アップに投げた。ダイソーシンペンよりリトリーブ速度を遅くして引いていると、底をすっているような感触が伝わってきた。その辺に駆け上がりがあるのかな? と思っていると、おもむろに竿がしなった。根がかりだった。竿の底部を叩いたり、位置移動したりしてなんとか回収を試みたがダメだった。5分くらい奮闘し、ロスト。
リーダーを結び直し、ダイソーシンペンに付け替えて、ポイントを少し下流に移動した。
工事中の柵の近くまで移動し、先ほと釣っていた『うひょー』方面にアップで投げては引いた。するとまた根がかりしてしまった。リトリーブ速度が遅いと、牡蠣瀬か何かに引っかかってしまうようだった。
時刻は9時を過ぎていた。このルアーロストで今日は納竿かなあと思いながら、ドラグを締めてラインを引いた。ラインのテンションが緩くなったので、巨人中日戦の結果を気にしながらリールを巻いていくと、ルアーは無事回収できていた。フックを見ると少し伸びていた。
せっかく回収できたのだからもう少し粘っていこうと思い、再びアップに投げた。今度はリトリーブ速度をやや早め、水の抵抗をレンジやルアー姿勢の判断基準にしながらルアーを引いた。次にダウンに投げ、抵抗がアップより強いのを確認し、またアップに投げた。1秒に1回転くらいの速度だった。
竿がしなった。今度のは完全にバイトだとわかった。合わせてリールを巻くと、シーバスが派手に水面でエラ洗いをした。
シーバスが潜った。ドラグが鳴かなかったので遠慮なくリールを巻くと、シーバスは結構近くまで寄ってきて、再びエラ洗いをした。
シーバスがまた沈んだので、ロッドの先でシーバスを岸辺に誘導するようにコントロールし、ヘッドライトをつけた。目の前の水際にある岩に平行になるようシーバスを寄せた。あとは、頭の方だけをちょっと岩の上に乗せるよう引っ張ればよかった。
ところが、その状態でシーバスは三たびエラ洗いをした。フックを持ち、捕獲するため、ゴロタ石の下の方まで降りていたが、そのエラ洗いでルアーが外れてしまった。
シーバスは、浅瀬で身を何度かよじると、沖へ泳ぎ去ってしまった。岩の大きさから判断して、60センチ弱のサイズだった。
先週、参鶏湯を食べた時とは別のニュアンスで、思わず声を出した。
ウホッ! でおなじみの阿部さんに、長めのバックスイングからの遠慮呵責なき一撃で、括約筋が抵抗する間も与えられず、閃光のように貫かれた時に出すような声であった。
ああああああっ!
なんちゅうたとえを、オレは書いているのだろうか。
でも、そんな地獄の一丁目みたいな場面が浮かぶほど、ショックが大きかったのだ。地獄の二丁目というべきだろうか。
気を取り直して、再びアップにシンペンを投げ、同じコースをトレースした。何度かそれをやってから、ルアーを同じダイソーシンペンの別のカラーに替えた。その時、交換したルアーのフックを見て、根がかりから回収した時にリールのドラグを締めたままだったことに気がついた。道理で、シーバスを寄せる時、ドラグが鳴らなかったわけである。もし調整していれば、もう少し弱ってから寄せることができたかもしれない。
10時過ぎまでシンペンを投げ続けた。一回だけ、アタリがあったような感覚を得たが、底に引っかかっただけかもしれない。
納竿し、残念乾杯用に、アコレで一番安い、その他の雑酒を買った。
10時半帰宅。
釣れなかったが、久しぶりにシーバスがかかったのは嬉しかった。シンペンでかかったことと、それがダイソーシンペンだったことが、タブルで嬉しかった。
もう一ついいことがあった。中日が巨人に3対2で買った。
12時過ぎ就寝。