門司から本州にとって返す

朝4時14分に起きた。スマホの目ざましは4時15分にセットしていた。鳴った途端解除した。

食堂の朝食アナウンスが船内に流れた。しかし、新門司港到着がすぐなので、たぶん、食べた人は少なかったと思う。

5時半、船は新門司港に到着した。

無料バスで門司駅へ。JRで下関に移動し、バスで唐戸市場へ。

『市場食堂よし』で「ふくふく定食」を朝飯に食べた。昨年来た時は店が営業しておらず食べられなかった。ふぐの刺身、唐揚げ、あら煮に、味噌汁とご飯。あら煮が一番おいしかった。煮凝りになっている部分が特に。

レジにて、GLIM PANKY のサコッシュから財布を出した時、店員の兄さんに「あっ、 グリムですね」と言われた。ファン歴5年らしい。嬉しくなった。

バスで下関駅に戻り、8時にレンタカーを借りた。

角島へ。

角島の存在は数年前から知っており、いつか行きたいと思っていた。

去年、下関あたりをぐずぐずうろついた時も、行けたら行きたいと思ったのだが、山陰本線のダイヤとバスのダイヤを考えると、行くのは難しいと思い断念した。

その時、キックボードがあれば行けるかもしれない、と思ったがために、通販詐欺に引っかかったのだ。1万9千円振り込んだが、今月、8千円戻ってきた。

ま、いいでしょ。

その角島に、車で向かった。

実は、気乗り薄だった。先月、今月と、けっこう海に潜っていたため、是が非でもシュノーケリングがしたい気分ではなかった。

下関から角島まで、車でおよそ1時間近くかかった。

角島手前の道の駅でいったん止まり、お土産に、梨、ピーナッツぼうろなどを買った。梨は、サイズは小さいが9個入りの袋が500円ちょっとだった。安すぎ。

角島に渡った。しかし、コバルトブルービーチとかいう、八神純子のシティポップ曲みたいなキラキラネーム海岸入口には、遊泳禁止の旗が立っていた。その他、島内のさまざまな観光ポイントは、どこも駐車料金が数百円かかってしまうようだったので、橋のたもとで写真をいくつか撮って島を出た。たぶん、もっと早い時期に、泳ぐという目的を持って来るべき場所なのだ。

時刻は10時を過ぎようとしていた。

次の目的地を津和野に定めた。そこでお昼を食べてから、川遊びができるスポットに移動し、あわよくばシュノーケリングなどをしようと思った。

しかし、角島から津和野までは結構な距離があり、ナビの到着予定時刻は2時半だった。いくらなんでもかかりすぎると思ったが、走っているうちに時間はどんどん繰り上がり、最終的には12時半前に津和野に着いた。天気は曇りで、時々雨が降った。

『みのや』という店で、しこたまうどん、おにぎりの定食を食べた。おにぎりは二つあり、そのうちひとつが、刻んだきゃらぶきの混ぜご飯で、たいそう好みの味だった。

食後、今夜泊まる松江に行く途中、川遊びをするために、津和野から1時間ほどの場所にある、大野原運動広場に向かった。高津川沿いにある。

途中、激しい雨が降ったが、局所的に固まった雨雲によるものだった。運動広場周辺はピーカンだった。

肝心の川は、きれいではなかった。水は中流域の色をしており、無理に入りたくなるような川ではなかった。要するに、うちの近所を流れている善福寺川や神田川とそれほど違っているようには見えなかった。ただ、オイカワかウグイかの魚が群れをなしていたので、そのへんは都市河川とは違ったが。

結局、周辺の風景を一眼レフで撮影して、その場所をあとにした。

次は出雲に行くつもりだったが、到着時刻が5時を過ぎてしまうようだったので、今回は諦め、宿をとっている松江に直接向かうことにした。

高速道路を走っていると、時々、土砂降りになっているところを通り抜けた。ワイパーを高速にしても視界が遮られるほどの激しい雨だった。

眠いわけではないのに、流れる風景によって催眠術にかけられるような感覚があった。危ないので、運転しながら意味もなく怒鳴り散らし続け、覚醒を試みたが、途中から平成J-POPナンバーを歌うことで、気分も良くなり、頭もスッキリしてきた。

三次から進路を北に転じ、夕方6時ちょうどに、予約していたホテルに着いた。「ラブ・ストーリーは突然に」の高音に挑戦したせいか、声がすっかり枯れていた。

夕食を食べに『回転すし北海道』へ行くが、満員で、95分待ちだった。

これは無理だと思い、別の店に行くことにした。

『浜ちゃん本店』という学生向けの定食屋に行き、唐揚げDX定食を食べた。ご飯を大盛にしたら、かなりの量が出て来た。

腹いっぱいになって店を出ると雨が降っていた。遠くの空で見事な稲妻が光っていた。

ホテルに戻り、シャワーを浴び、ホテルの自販機コーナーに行ってみた。アルコール類がいっさいなかった。これなら、食事するついでにビールでも買っておけば良かったと思った。

ホワイトホースをペットボトルに入れて持ってきていたので、自販機でコカ・コーラゼロを買い、それでホワイトホースを割って飲んだ。

11時半就寝。