自虐とプライド

9時起き。昨日の疲労でぐっすり寝た。

リモートPCを起動したが、作業環境に入れなくなっていた。今月からサーバーの設定が変わるという話だったので、それかと思ったが、どう変わるのかを知るには作業環境の中に入らないといけなかった。つまり、途方に暮れてしまった。

業務用のスマホでリーダーに連絡しようと思ったが、今度はスマホのアプリのPINコードをど忘れしてしまった。指で覚えていたため、数値を思い出すこともできなかった。これではメーラーが起動できない。

SMSが使えたので、それでリーダーに連絡し、再びリモートPCに戻り、自分でなんとかしてみようと思った。

いつも選んでいるサーバーは三つあるの選択肢の一つだ。他の二つのうち一つだけが接続可能になっているようだったので、そいつに新しく設定を登録してみることにした。それには、業務用スマホの認識が必要だった。しかし、ここでもPINコード入力が必要となってしまった。思い出せない…

そうこうするうちに作業開始時間を過ぎた。現場に行くしかねえか、と思っていると、上長から電話があり、接続方法を教えてくれた。新しく接続設定をするところまでは正しかった。その次のスマホ認識は、スマホにSMSを飛ばす方法でできると言われたので、「やってみます」と答えて電話を切った。

『別の方法を選ぶ』を選択し、リモートPCからスマホにSMSを送ってみた。すると、接続するか否かのメッセージ画面が表示された後、無事、いつもの作業環境に入ることができた。

ついでにPINコードも思い出した。何も考えずスマホの上で指を動かしたら、正しい数字パターンを押していた。

どさん子ツールの作業をした。先週、二つあるうちの一つの改修を終えたので、もう片方も同じ改修をすれば良かった。ところが、似たようなフォームなのに別々に作られたものだったので、同じ機能なのにコードが微妙に違っていた。おかげで間違い探しみたいなことをする羽目になった。こういうのが一番めんどい。

昼、整骨院へ行き、電気と按摩治療をしてもらう。「そろそろ走っていいですか?」と聞くと「まだ無理しない方が…」と言われる。

オーケーストアで買い物する。生筋子が100グラム770円くらいで売られていた。やはり今年は安いようだ。二パック買った。

帰宅し、生筋子をほぐしていくら醤油漬けを仕込んだ。自宅で仕込むのは三年ぶりだ。以前は近所のドラッグストアで売っている使い捨ての小さい蓋付き容器に小分けして仕込んでいたが、店で取り扱わなくなったようなので、仕方なく家にある一番小さいタッパーで仕込んだ。サイズがやや大きく、一つのタッパーに四食分くらいのいくらを仕込むことになった。解凍すると四食連続でいくらを食べないといけない。

午後、先に修正したコードと、これから直そうとするコードを、エクセルに貼り付けて、相違点を行単位で調べた。遠回りだが、これをやると構造がわかってくる。

夜、豚焼肉、ザワークラウト、コーンフレークとミルクなど食べる。

編み作業をする。3段編むのに小一時間くらいかかった。8月の終わりに始めたが、まだ半分にも至っていないから、ペースは遅い。しかし、絵柄の色合いがいい感じになってきたので、モチベーションが上がりつつある。今月中は難しいが、来月までには完成させたい。

『曽根中生自伝』読む。初めの方は一応自伝の体裁で書かれているが、途中からインタビューに変わる。自伝部分は自虐がひどく、インタビューの受け答えはニヒリストの極みという感じになっている。

厄介なのは、自虐とプライドの高さが両立しているところだ。他者への批評が見下した言い方になっている。自分を貶めた上で、他人をさらに下の存在と決めつけるようなものだ。そのため、大変とっつきの悪い人物に感じられ、イライラしながら読んだが、どこか自分に通じる部分があるように思えた。

おそらく、自虐とプライドは相関関係にあるのだろう。片方を下げることで、片方が上がる関係だ。そして、現役時代の曽根監督は、本書執筆時のように自分を貶めてはいなかったのではないか。同時に、プライドもそれほど高くなかったのではないか。つまり、そこそこ世渡りできていたのではないか。

自虐にもやり方があるということだろう。反語としての自虐は、外に発することで承認欲求と結びつき、逆にプライドを高くしてしまう。また、そういう自虐が表に出るのは、自分が正当に評価されていないと感じる時だろう。

わかる。

だが、そういう時こそ冷静になり、客観的な自己評価をするように努め、自虐をむしろ慎むのが、精神の正しいメンテナンス方法なのだろう。ひどく難しいが。