多摩川で桑の木探し

朝から雨が降ったりやんだりしていた。
雨雲レーダーで雨がやむ時間を調べると、午後3時ごろからやむとの予報だった。

朝、水耕栽培の様子を見ると、第一果がいつの間にか赤くなっていた。一昨年の第一果収穫が6月14日だったので、ほぼ同じペースで成長しているとみなすことができる。昨年よりもだいぶ順調だ。ほっとした。

午後3時過ぎ、雨がやんだのを見計らい、自転車で多摩川に向かった。水道道路から狛江方面を目指し、五本の松があるところで自転車をおりた。

土手の下におり、自転車を押して歩きながら、桑の木を探した。

畑に隣接した道沿いに一本生えていた。しかし、実は少ししかついていなかった。

そのまま歩くうちに、周囲に木がなくなってきたので、土手の上にあがり、上流に向かって自転車を漕いだ。
先週走ったマラソンのスタート地点を過ぎ、稲城大橋のあたりで再び土手の下におりた。そのあたりは河原の面積が広くなっており、一帯が雑木林になっていた。

橋の下に自転車を止め、林に近づいた。そのあたりの木はほとんどが桑の木だった。
しかし、枝についたまま痛んでいる実が多く、羽虫がまとわりついていた。実の数も多くなかった。おそらく、収穫のシーズンは終わりつつあるのだろう。先週、もしくは先々週に来ていれば、だいぶ違ったと思う。

それでも、木はたくさんあった。林の奥まで行かず、道沿いに一本一本見ていくと、良いサイズの黒く熟した実を少しずつ摘むことができた。
途中、摘むのに夢中になりすぎて、土手の傾斜に足を取られ、コントのように尻餅をついてしまった。

6時を知らせるサイレンが鳴ったのをしおに、採集を終えた。

自転車のところに戻る時、河原にささっていた立て札を読むと、たった今広範囲に渡って見てきた桑の木が間引かれ、伐採されると書いてあった。洪水対策らしかった。
そのエリアすべての木を伐採するわけではないと思うが、どの程度間引くのかが不明だったため、不安な気持ちになった。林は木々と草が密集し、生き物の気配が濃密に漂っていた。鳥、昆虫の楽園だった。なるべく、変化を最小限に抑える形になればいいが。

白糸台のあたりから住宅地を通り、東八道路を走って、7時半帰宅。行きよりも自転車を漕ぐのが楽だった。

摘んだ桑の実は160グラムだった。半量の砂糖と一緒に煮詰め、ザワークラウトの空き瓶に入れた。しかし、瓶が大きかったので、ジャムが少なく見えた。

12時就寝。