初島で潜る

4時半起き。朝飯は食べず。

5時に家を出る。昨日食べたまぜそばのにんにく臭が気になったので、コンビニでガムを買った。しかし、右上の歯の、型どり応急処置をした仮詰めにガムがひっつき、手で取ろうとすると詰め物ごととれてしまった。幸い、明日定期点検で歯医者に行くので、その時に詰めてもらえるが、ガムなんか食べるんじゃなかった。

調布へ。6時20分集合だったが、6時には送迎の車が来ていた。

6時20分に出発し、熱海に向かう。車中、睡眠不足を補うため、ほとんど寝ていた。

8時過ぎ、熱海港到着。機材とウェットスーツを車から下ろし、フェリー乗り場でフェリーを待った。テットさんに「ガイド取らないんですか?」と聞かれた。「取りません」と答えた。

8時40分、初島行きのフェリーに乗る。20分ほどで着いた。

ダイビングショップに私物を置き、機材セッティングをする。タンクはアルミと聞き、少し驚く。スチールかと思っていた。アルミは4月の城ヶ島以来だった。ただ、4月はドライスーツだったが今回はウェットなので、ウエイトはそこまで重くしなくて済む。

7キロにした。

ブリーフィングをし、やや年上と思われるジョーさんがバディとなった。6月に始めたアドバンスの人だった。

10時、ビーチエントリーで入る。水深が3メートルほどだったが、フリー潜降には問題なかった。

少し沖にある、ダイワハウスというあだ名のゾーンへ行く予定だったが、メンバー的にそこまで行けそうになかったのか、ガイドのカオリさんは水深12メートルより先には進まず、砂地や岩周囲でマクロ的生物を探していた。

ジョーさんは、後ろを密着するようについてきていたのだが、途中、間違えて他の団体の後をついていってしまった。あれ? と思った時には、後ろ姿が見えなくなっていた。追おうかと思ったが、その場に待機し、カオリさんが連れ帰ってくるのを待った。そうなる前に気づくべきだった。

エキジットは流れがあってけっこうきつかった。ジョーさんにとっては、けっこうハードなダイビングだったようだ。

マスクのノーズポケットに水が入ってしまい、鼻から水がたくさん出てきた。うつむいてそれを出していると、「大丈夫?」とカワシマさんに聞かれた。

チーム替えをし、レスキュー以上のチームで2本目を潜った。今度はダイワハウスまで一気に行った。

ダイワハウスは、大きめのジャングルジムといった形状だった。中に入ったりくぐったりするのが楽しかったが、魚はあまりついていなかった。

そこから戻りながら色々見る。カオリさんが途中、レアなマクロ生物を見つけたが、どれがそれなのかあまりわからなかった。マクロは、あらかじめ知識がないと、見てもなかなか感動できない。そのへんは、ファンダイブの経験数がものをいうところではないか。

エキジットし、器材を洗ってすぐに着替え、島の食堂で昼飯を食べる。鰺タタキ丼を食べた。量は少なめ。隣のダイバーはアジフライを食べていたが、小さかった。

機材を片付け、帰りのフェリーが出るまで島を散策した。風が強くなっており、岩場に波が打ち付けていた。

土産物店やスーパーにも入ってみた。天草が名物らしかった。その加工品として、ところてんも名物らしい。

3時40分のフェリーで熱海港に戻る。フェリーづきのかもめが飛んでおり、乗客がスナック菓子を放って食べさせていた。

熱海からの帰路は渋滞に巻き込まれ、調布まで4時間近くかかった。木村カエラを聴き、ロッド・スチュワートを聴き、談志の「権助提灯」と「田能久」を聞いた。

「田能久」の、うわばみの演じ方が素晴らしかった。古い録音で、談志はまだ三十代の頃だと思うが、うわばみの声は、古い時代劇の名優が、絶妙の口跡で演じているみたいで、大変聞き応えがあった。

7時にショップ到着。支払いをし、ウェットスーツの修理を依頼した。買ったばかりなのち、首後ろのマジックテープが剥がれてしまったためだ。

永福町のキッチンコートで、焼きそば、フライドチキン、ポテト、ビールを買って帰宅。途中、大宮八幡で祭をやっていた。そんな季節だ。

『白い巨塔』25話見る。財前の体調不良。里見のばあちゃん手術。第一外科の腰ぎんちゃくどもによる不愉快芝居。佐枝子による君子説得など。次の裁判準備に関わる話と、里見いい人エピソードが続く。里見エピソードは、ちょっとやりすぎ。ラスト、財前の前に、死んだ佐々木そっくりの患者が、診てくださいと現れる。当然、谷幹一が演じているのだが、表情に軽演劇のニュアンスを感じた。まさかの亡霊展開。これは原作にもあったのか?

12時過ぎ就寝。