四年ぶりに会って飲む

夜中の1時に起きた。例によってシーバス釣りに行く。

潮回り的には先週末に行きたかったのだが、強風のため断念した。今朝は干潮時刻が0時57分で、満潮時刻が6時だった。朝マズメと上げ潮が絡む潮回りだった。

上げ潮の釣りはまだ勉強中だ。どの潮位だと流れが上げるのか、経験が乏しい。しかし、河口に近い方がいいだろうと思い、旧江戸川のなぎさニュータウン前に行った。

1時50分頃から、H岩上流側の柵がないゴロタ石ゾーンで釣りを始めた。流れは下げていた。風も穏やかだった。
ノガレ、キャロット、ラザミン、コモモ2などを投げながら、H岩方面にランガンする。H岩周辺で、買ったばかりのナレージを投げてみたら、一投目で根がかりしてしまった。焦った。ラインを引く方角を変え、時間をおいて竿の尻を叩きながら引いてみたら、無事改修できた。しかし、岩に挟まっていたためか、表面の塗装が剥げていた。

ナレージは、なくすと怖いので、引くのをやめた。

H岩を過ぎ、舞浜大橋北側のゴロタゾーンをランガンした。途中、遊歩道に人影があるので、釣り人かと思ったが、近くに行くと、廃車状態のバイクだった。なぜそんなものがそこにあるのかわからなかった。

時刻が4時近くになってきた。たぶんすぐ夜明けだ。流れは一向に上げる気配がなかった。たぶん、干潮時の潮位がそれほど低くならず、潮位差がなかったためではないか。

湾岸部の状態を見に行こうと思い、橋をくぐって最河口に出てみた。突端にアングラーが二人いた。

湾の方へ歩いた。そのあたりは水面が鏡のようになっていた。水鳥が羽根を休めていたらしく、こちらの気配を察し、沖へ飛び立っていった。

河口から結構離れたところまで行き、そこでルアーを少し投げてみることにした。右手方向にボイルが見られた。

空は明るくなり始めたので、ルアーをダイソーのスピンテールジグに替えて投げた。偽バクリースピンみたいなやつだ。

右手の岸際に何度かボイルがあったので、そちら方向に投げた。何度かそうやって投げていると、右手の岸際をこちらに向かって、ボイルが近づいてきた。エサを吸い込みながら近づいてくる感じだった。

自分のルアーをチェイスしているのかと思い、今どのあたりを引いているのか確認しようとしたが、わからなかった。そのうち、ルアーを引き上げてしまい、ボイルも止まった。

もし、この時のがチェイスなら、リトリーブ速度を遅くするか、ストップアンドゴーをしてみれば良かったのだ。しかし、経験したことがなかったので、「かな?」と思いながら、リールを巻く手を止められなかった。

河口方向にランガンしながら、バイブレーションやスピンテール系ルアーを投げた。ノーバイトのまま、自転車を止めたところまで戻った。時刻は6時を過ぎていた。

下げの流れが効いているゾーンに差し掛かったので、シンペンの投げ試しをしてみようと思い、スイッチヒッターの65sを投げた。しかし、PEラインとリーダーの結節部分で高切れを起こしてしまった。高切れではなく、すっぽ抜けかもしれない。ざまあない。

ここで納竿した。

7時帰宅。朝飯に、ご飯、納豆、ほっけ、きゅうりのぬか漬け食べる。

11時まで寝る。

起きて、昼飯をどうしようか考えたが、腹はさほど空いていなかった。近所の『宝亭』も店休日だった。

午後2時過ぎ、釣りの練習に行く。荒川へ。干潮時刻が午後1時11分で、潮位は結構下がっていた。そこから満潮になっていく間に、流れが上げる時がいつ頃なのかを勉強するつもりだった。

清砂大橋を渡り、最河口部へ移動した。アングラーが一人いた。小さい湾になっており、潮が引いているため、護岸の下に下りることができた。下はゴロタゾーンになっていた。

水は結構濁っていた。流れは、初めのうちはやや下げていた。が、3時前後には上がってきた。見た目の流れは、その時間頃には、川の流れと海の満ち潮がぶつかり、複雑に渦を巻く感じになっていた。釣れそうな流れのように見えたが、ルアーを投げても反応はまったくなかった。

ロッドは、先週買ったシマノのルアーマチックを使った。モバイルのLロッド。Lを使ったことがなかったので、お試しに安いそれを買ってみた。今朝の釣りでは、軽いルアーが飛ばしやすいなあと思ったが、昼の釣りでは、バイブが重くて飛ばしづらいと思った。

4時まで練習をし、納竿した。

実家に帰り、シャワーを浴び、5時半過ぎに実家を出た。

五反田へ。

オギノくんと四年ぶりに飲むことになった。去年の夏にも誘っていたのだが、タイミングを掴みかねてそのままになっていた。

7時待ち合わせだったが、先に着いたので、『ピン』という居酒屋を見つけて、そこに入った。

7時頃、オギノ君が店に入ってきた。髪型は大人メンズ的なツーブロックアンドパーマになっていたが、目は相変わらず昭和っぽく濁っていた。
「ドカさん、白髪増えましたね」
と、挨拶代わりに外見劣化部分を指摘してきた。それも相変わらずだ。

この四年間どうだったか、という話をした。彼は経営者なので、昨今の物価高や賃金値上げについて、複雑であるとのことだった。

あとは、主に演劇関係と、共通知人のうわさ話になった。酔いが進んできてから、オギノ君による『劇団漠の部長論』を拝聴したが、オレより年下世代の面々ばかりがやり玉に挙がったので、無責任ではあるが、酒の席の話として大変面白かった。

「この話さ、実際に本人たちをここに呼んできて、彼らを前にオギノ君が話すのが一番面白いよ」

面白いのは、横で見ているオレだけだろうし、言いたいだけ言われて黙っている彼らでもなかろう。総反撃を食らうオギノ君の姿も想像でき、それもまた、横で見ているオレには面白い。

気がつくと11時近くなっていた。会計をし、店を出る。

五反田改札で別れる。彼はこれから、別の店で飲み直すとのことだった。四年前に飲んだ時も、たしかそうやって、一人で『ヤサを替えて』いた。気になって、ラインをしてみたら、四年前は新馬場のワインバーで、今日はダーツバーに行くのだという。さすがシャチョさん。行きつけの店もオシャレだ。ツーブロックアンドパーマにするだけのことはある。目は濁っているけど。

12時過ぎ帰宅。ウイスキーを少し飲み、1時半頃就寝。