シーバス取り込み失敗事変

4時過ぎ起き。

旧江戸川へシーバス釣りに行く。ポイントは下流のH岩近辺にした。3時40分過ぎが満潮時刻で、潮位は190センチほどだった。

H岩は水没していて、位置がわかりにくかった。

一番下流側のH岩から投げた。ルアーはアルゴ105にした。流れは下げていたので、やや上流に投げて、岩に近づけるようドッグウォークさせたり、ダウンやクロスに投げたりしながら、上流に向かってランガンした。

ダウンに投げた時、小さいのがルアーに食いついたが、まったく乗らなかった。久しぶりに感じた、魚の反応だった。

一番上流のH岩まできた時、ルアーは先日買ったサイレントアサシン129Fに換えていた。流れはゆっくりとした下げだった。

岩と岩の間からアップに投げて、スローリトリーブしていると、グン! と強くラインが引かれた。かかった。ドラグが鳴いてラインが出て行った。なかなかの引きだった。

ドラグをやや緩めると、ラインが出ていきっぱなしになったので、少し締めた。巻き取りと鳴きの案配が丁度良くなったところで、ラインが出て行く時は巻き取らず、ドラグが鳴き終わったら巻くことを繰り返すようにした。

そのあたりの途中で、どうせバレる、と思った。そうなった時のショックを軽減させるための心の動きだった。

魚は底に潜っていくような引き方をしたので、かかったのはチヌだろうと思っていたが、水面に姿を現したのはシーバスだった。しかも結構でかかった。水面に現れた時点で、体を浮かせて横になっていたので、ネットを伸ばして取り込みにかかった。

しかし、タイミングが少し早かった。魚はまた潜って抵抗し、沖に泳いだ。ドラグが鳴いてラインが出た。いったん伸ばしたネットを縮めて柵に立てかけ、再び魚を寄せることに集中した。派手なエラ洗いをしたので、慌ててロッドを寝かせて魚を潜らせた。

魚の抵抗力が弱まってきたので、先ほどより岸近くに寄せると、魚は横になって浮かんでいる感じになったので、再びネットを伸ばした。

魚は右から左へ泳いでいた。ネットを左から近づけ、頭から入れようとしたが、枠が水に潜りきっておらず、二回取り込みにしくじった。三回目にようやく、頭の方からネットの中に魚を入れた。60から70センチくらいのシーバスだった。

ここで、困ったことになった。

入ったのは頭から三分の一ほどで、そのままネットを引き寄せて持ち上げようとしても、魚体は尾の方から網の外に落ちてしまいそうだった。

そこで、もっと網の中に入れようと思い、網を揺すったりしたのだが、ポールをしっかり伸ばしていなかったため、継ぎ目がゆるゆるで、網の枠を回転させることができなかった。

さらに、キャッチした場所が岸壁ギリギリだったため、ポールはほぼ真下へ垂直に伸ばしており、その状態から網を斜めに傾けるには、柄を伸ばしながら立ち位置を移動しなくてはならなかった。ところが、リールのベイルを巻き取ったまま、ロッドを柵に立てかけていたため、ラインがルアーまでピンと張っており、何とかしてそのままネットを上げなくてはいけない状態に陥っていた。

魚を岸壁に寄せ、壁に対して網を被せるような状態になってから、ポールを縮めるようにしてキャッチを試みてみた。しかし、それをするとネットにルアーが引っかかり、魚体は網から出てぶら下がるようになってしまった。

再びポールを伸ばし、もう一度魚体を網の中に入れようとするが、今度はルアーが網に引っかかってしまった。

その間、魚はそれほど暴れなかった。頭が水の外に出ていたため、ぐったりしていたのだと思う。

だから、慌てることはなかったのだ。

しかし、慌てていた。パニックを起こしていた。

もう一度ポールを縮めてキャッチを試みる。魚と網が平行にぶら下がった状態にし、そこで網を回転させ、魚を中に入れようとする。そのとき、ルアーが外れた。

魚は滑るように網の外に出て、水面に浮かんだ。思わず声を出した。「あっ、あっ、ヤバい、ヤバい」

網をいったん水から出し、ポールをしっかり伸ばしてからすくい取れば良かったのだと思う。魚はすぐには逃げず、水面に浮かんでいたのだから。

しかし、パニックを起こしていたため、「あわわわわ、あわわわわ」とか言いながら、ネットをそのまま垂直に水の中へ入れ、網で魚をすくおうとした。しかし、ポールがゆるゆるで、上からネットを沈めようとしても柄が縮むだけで、続けて横になった魚を網ですくっても、網の柄が沈んでいないので、魚を上から水中に押しつけることになってしまった。その結果、魚の頭は底に向き、そして、釣った後にリリースする時みたいに、魚はゆっくりと、底に向かって泳ぎ去ってしまった。

自分に対する殺意が湧いた。一昨年三月のバチ抜けシーズンに経験した「うひょー!」事件に相当するショックだった。

気がつくと、東の空は明るくなっていた。

サイレントアサシンを投げながら、下流方向にランガンした。一つ下流側に移ってから、ルアーをバイブレーションに換えた。キックビートをしばらく投げたが、反応がなかったので、メタルガレージ15グラムのイワシカラーを投げた。すると、二投目くらいの時にシーバスがバイトしたが、乗らず、バイブレーション早巻きによって引っ張られたシーバスが沖でジャンプした。その魚体もかなり大きかった。

その後、6時過ぎまでバイブレーションを中心に投げたが、反応はなくなってしまった。岩より流芯側の流れにボイルが沸いているのを見たので、おそらく時合いだったのかもしれない。

ボラジャンプは一度も見なかった。

6時半、実家へ無言の帰宅。

朝飯に、ご飯、鯖味噌缶、納豆。

9時半から作業。必然的に昨日の続きをした。

昼、近所の『三福』へ。カレーライスの大盛を食べた。650円と格安だった。カレーは、おうちのカレーだった。

ベルクスヘ買い物にいき、挽き肉、にら、餃子の皮などを買った。

午後、操作説明書更新と、コード整理を平行して行う。

夜、母の作った餃子を食べる。

ランディングシャフトやジョイントをネットで検索する。今使っているジョイントは曲がってしまったので、新しいのをヤフーショッピングで買った。

今のジョイントをシャフトからはずそうとしたが、がっちり固まっていて取れなかった。お湯で温めて塩分を溶かすとよいと、ネットの記事にあったので、そうしてみたが、効果はなかった。シャフトも新しいのを買わないといけないかもしれない。

明日、復讐戦を挑むため、8時過ぎ就寝。