マグ不足Vol.7稽古初日

7時起き。

稽古用の台本印刷をする。
それぞれ再演するのだが、書き換える前に当時のままの台本を読んでもらうことにした。

自分でも読みたくない昔の本を、他人に読ませるのは、抵抗がないといえば嘘になる。
だが、その抵抗は、誰も気にしない、独りよがりのものだともわかっている。

紙を札約して印刷したが、何度か失敗して、反古がたくさん出来てしまった。

夕方、阿佐ヶ谷の稽古場へ。
知恵ちゃん、お兄さんが上京するとのことでお休み。
それ以外は全員集まった。

「アシュラシュシュ」の本読みを最初にやった。
2005年の12月にやった作品。
本番中に熱を出して大変だったのだ。

クスリに囲まれる
朝6時と8時に2回起きた。  その都度体温を測ったところ、6時は38度で、8時は37度6分だった。  10時に起き、劇場...

皆で読んでみると、台詞がくどいと思う部分は多々あったが、思っていたよりも面白く感じた。
休憩を挟んで、今度は「粗忽重ね」を読む。

これは、照明家の千葉さんから、死体をモチーフにした芝居を書いて欲しいと頼まれて、2000年の秋に書いたのが最初だ。
公演には関わらず、演出は別の人がやった。

「粗忽重ね」観る
昨日の11時から今朝の7時半まで眠って、その後再び昼の2時まで眠った。眠って眠って眠り殺したという感じ。  シャワーを浴...

自分の書いたものであるにもかかわらず、よくわからなかった。
この頃、オレはある種の躁状態にあり、夢うつつのまま色々なことに手を出していた。
羅針盤もないのに大洋に平気で航海に出ようとする無謀さがあった。
そのツケはのちに色々な形で払わされることになるのだけども。

「粗忽」は、途中までしか読めなかったが、「アシュラシュシュ」より完成度が低いということは皆に伝わったと思う。
これを、今回のメンバーで面白くしていくわけだ。

「いろはにほへと」に席を移して、ささやかに飲む。
途中から、オレばかり喋る展開になったのは、いつもの顔合わせと同じだ。

11時に散会。
外は急に寒くなっていた。